美容鍼灸プライベートサロン♯3|空間づくりの始まり

引き続き美容鍼灸プライベートサロンを新しく立ち上げられる、オーナー様のサロンコーディネート実例をご紹介します。

今回は、ヒアリングから始まるコーディネートのプロセスについて。
一つ一つ丁寧に進むこのプロセスは、空間づくりの基盤を築く途中、オーナー様の想いサロンの目標を共有し、形にしていく大切な時間でもあります。



初回ヒアリングで確認するべきポイント

空間を決めるためには、まず基本的な条件や目標を明確にすることが重要です。 今回のヒアリングで注目した主な項目は以下の通りです。

インテリアイメージの指向性

「どんな空間でお客様をお迎えしたいか?」を掘り下げることで、サロン全体のテーマを明確にします。

ターゲット層に好まれるカラー

サロン特有のリラクゼーションや高級感を表現するためのカラーを選択します。

賃貸物件における内装工事の範囲

現状復旧にかかるコストを見据えつつ、物件の可能性を最大限に活かす工夫を検討します。

必要な家具や小物の選定

実用性とデザイン性を考慮したアイテムの検討を行い、空間の統一感を高めます。

ブランドイメージとの整合性

ロゴや見た目に基づいたインテリアデザインを追求します。

集客対象(ターゲット層)

サロンの利用者層を意識し、スタッフの作業動線を考慮した空間設計を行います。

納期と予算の確認

プロジェクトをスムーズに進めるための重要なポイントです。
オープン日が決まっている場合は大まかな工程(工事のスケジュール)をオーナー様や工事業者と共有し、調整します。
また予算と言われてもなかなか事前に設定できていない場合も多くあります。初めてのプロジェクトでればなおさら予算感は難しいですよね。
事前に似たような施工やコーディネート事例がある場合はその時の条件と予算を提示することで目安にします。


想いを形にするインテリアの力

事業計画が整っていても、インテリアや店舗デザインが具体的にイメージできているとは限りません。オーナー様もその一人でした。

「集客できるサロンにしたいし、プライベート感のある特別な空間にしたい。でも、それをどうインテリアに反映させればいいのかわからない。」

こうした不安や課題に向き合うことこそ、インテリアコーディネーターの役割だと考えています。
ただ美しい空間を作るだけではなく、オーナー様の「想い」を形にし、その空間で体験する価値を最大化することを目指します。


空間が紡ぐストーリー

インテリアデザインはただの装飾に留まりません。 お客様の滞在時間を豊かにし、サービスそのものの価値を引き上げる役割を担っています。

  • 来ていただくお客様にどのように過ごしてもらいたいか、
    提供できるサービス(美容鍼灸)の価値を上げるような雰囲気作りはどうするか、
    サービスを受けた後、どんな気持ちでドアを出てもらいたいか、
    そういった”想い”を伝えるツールの一つとして
    インテリアの力を借りて空間をグレードアップするお手伝いをしています。

インテリア通じて一緒に空間を作る伴走者

私の信念は、「お客様と共に空間を作り上げる」ことです。
サロンはお客様にとって特別な体験を提供する場所です。その体験をより豊かにするために、インテリアが果たす役割は大きく、また責任のあることだと考えています。


次回のステップ:プランニングと提案

次回は、オーナー様のサロンがどのような方向性で進むのか、具体的な計画についてご紹介します。アイデアの練り直しや素材検討の過程など、空間が形になるまでのプロセスに進みます。

「空間には人の想いを紡ぐ力がある」――そんな確信を胸に、これからも皆様の想いに寄り添いながら、唯一無二の空間作りをサポートしていきたいと思います。

続きます。