美容鍼灸プライベートサロン♯6|内装計画と提案
2024.04.05
前回の記事では、サロンのコンセプトを「ナチュラル × ジャパニーズモダン」に決定し、
マテリアルやカラースキームを共有したところまでお話ししました。
今回は、そのコンセプトをどのように空間に落とし込むか、具体的な内装計画についてご紹介します。
現状の物件を活かしながら進めるデザイン
今回の物件は賃貸であり、新築という魅力を持っています。ですが、それゆえに大幅な内装工事が難しいという制約も。現状の内装をどのように活かし、サロンの理想に近づけていくかが鍵となります。
現状の内装:素材と特徴
- 壁面:大部分がコンクリート壁に塗装、一部はクロス仕様
- 床材:塩ビタイル貼り(高耐久性が特徴)
- 建具:貼り仕様(トープグレー色)
これらの要素を観察し、オーナー様と内覧をしながら内装のイメージを話し合いました。
半地下特有の課題と解決策
この物件は半地下であるため、現場調査時の冬場に訪れた際には寒さが気になりました。これはRC構造(鉄筋コンクリート)の建物ならではのメリットでありデメリットです。断熱性と保温性を考慮しながら、以下の対策をご提案しました。
1. フロアカーペットの導入
塩ビタイルの上から50㎝×50㎝のフロアカーペットを敷き詰めることをご提案。
- 利点:断熱効果が高まり、冬場の寒さを軽減。足元の冷えも和らげます。
- メンテナンス性:汚れた部分だけ交換可能で、清潔な状態を保ちやすい。
- デザイン:カラースキームに合わせた素材や色を選ぶことで、空間全体の統一感を演出。
2. アクセントクロスでポイントカラーを入れる
一部クロス仕様の壁には、アクセントクロスを取り入れることをご提案。
効果:空間に立体感と温かみを加え、視覚的な変化を楽しめます。
色彩計画:サロンのブランドイメージに合うカラーリングを選ぶことで、ブランドの印象を強化。
素材選びの楽しさと重要性
素材は空間の雰囲気を大きく左右する要素です。
例えば、コンクリート壁の無機質な質感はモダンな印象を与えますが、カーペットやアクセントクロスの色味などの柔らかい素材を加えることで、温かみのある「ナチュラル × ジャパニーズモダン」のコンセプトに近づけられます。
また、アクセントクロスの色選びは、サロンの「顔」ともいえる重要なポイントです。この色彩計画をベースに、空間全体の一貫性を高めていきます。
次回のテーマ:「色」とブランドイメージ
次回は、空間の印象を左右する「色」の話を中心に進めていきます。サロンのブランドイメージをどうインテリアに落とし込むか、また選んだ色が空間にどのような効果をもたらすのかをご紹介します。
プロジェクトは着々と進行中。空間がどのように完成へ向かうのか、ぜひ楽しみにしていてください。