美容鍼灸プライベートサロン♯8|失敗しないクロスの決め方
2024.04.11
前回、アクセントクロスとして「深い赤」を提案し、プロセスをご紹介しました。
今回はその中で、クロス選択で失敗しないためのポイントを解説していきます。
内装の雰囲気を大きく決めるクロス。
豊富な種類があるため迷いがちですが、いくつかのコツを押さえるだけで、満足度の高い選択が可能になります。サロンだけでなく、住宅やオフィスにも応用できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
クロス選びで失敗しないためのポイント
1.現物のサンプルを確認する
カタログやデジタルサンプルだけで決定しないことが重要です。
デジタルでは、モニター設定や光の加減で実際のクロスと印象が異なることはございません。カタログで気になるクロスを見つけたら、サンプルを取り寄せて確認します。
2.とにかく大きなサンプルを使う
そのため、A4サイズや「尺角」と呼ばれる30cm四方のサンプルで確認するのがおすすめです。
国内の主要メーカーでは、無料で尺角サンプルを提供しているところもたくさんあります。 小さなサンプルでは想像しにくい味や質感を、大きなサンプルでしっかり確認しましょう。
3.壁に貼って・立ててみる
平置きでは色や質感の見た目の方が異なるため、クロスを実際に壁にかけるか、貼り付けて確認することをおすすめします。
また、可能であれば設置予定の限界の壁で確認するのがベストです。
周囲の色や光の反射によって印象が変わるため、実際の空間での見え方を確認することで、完成後のイメージに決めることができます。
4.照明環境を考慮する
室内の照明がオレンジ色の「電球色」か、白っぽい「昼白色」かによって、クロスの見え方が大きく変わります。
- 電球色:柔らかく温かみのある雰囲気に
- 昼白色:明るく清潔感のある印象に
クロスの色味を確認する際は、設置予定の照明環境に近い光源でチェックすることが大切です。
5.自然光で確認する
窓際や自然光が入る場所で使うクロスは、夜間の光での見え方も確認しましょう。照明下で見る色と、自然光下で見る色では印象が異なる場合があります。
これにより、日中の明るいさや光の反射を考慮した最適な選択ができます。
クロス選びを成功させるために
上記のポイントを押さえておくことで、クロス選びの失敗を回避し、施工後に「何か違う…」を防ぐことができます。
今回のサロンプロジェクトでも、深い赤のアクセントクロスについて、サンプルを壁に当て、光環境に合わせて丁寧に検討を進めています。
色や質感だけでなく、空間全体のバランスを意識したクロス選びを心がけています。