美容鍼灸プライベートサロン♯13|塗装選びと仕上げ
2024.07.07

引き続き、美容鍼灸サロンを新しく立ち上げられるオーナー様のコーディネート実例をご紹介します。
今回は、造作家具に施す「塗装」について深掘りしていきます。
塗装の種類と選び方
造作家具の塗装にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。サロンの用途やイメージに合った塗装を選ぶことが、空間の完成度を高める鍵となります。
1. クリア塗装(透明仕上げ)
- 特徴:木目を活かしつつ、表面に保護膜を作る方法。
- おすすめの仕上げ:ウレタン塗装、オイルフィニッシュ。
- 美容鍼灸サロンの場合:ナチュラルな印象を保ちながら、汚れや水分に強い仕上げが可能です。
2. カラーステイン塗装(着色仕上げ)
- 特徴:木目を残しつつ、好みの色合いに着色。
- おすすめの仕上げ:水性ステイン、オイルステイン。
- 美容鍼灸サロンの場合:空間のアクセントとして淡い色味を加え、落ち着いた雰囲気を演出できます。
3. マット仕上げ
- 特徴:ツヤを抑えた質感で、より自然な印象を強調。
- 美容鍼灸サロンの場合:リラクゼーションを重視した空間作りに最適です。
塗装選びのポイント
オーナー様と打ち合わせを重ねる中で、サロンの雰囲気や実用性を考慮し、次の基準で塗装を選定しました。
- 耐久性:施術スペースの家具は頻繁に使われるため、汚れや水分に強い塗装を採用。
- 見た目の統一感:ナチュラル × ジャパニーズモダンというテーマに沿い、無垢材の質感を活かした塗装を選択。
- メンテナンス性:日々のお手入れがしやすい仕上げを重視。
これらを踏まえ、今回はクリア塗装とカラーステイン塗装を組み合わせて使用することにしました。
塗装のプロセスと仕上がり
造作家具の塗装は以下の手順で進められました。
下地処理
家具の表面を丁寧にサンディングし、滑らかな状態に整えます。これにより塗料の吸着が良くなり、ムラのない仕上がりに。
試し塗り
事前に小さな木片を使って塗料の色味や質感を確認。オーナーT様にも実際の仕上がりをイメージしていただきました。
本塗装
クリア塗装で木材の自然な風合いを活かしつつ、一部にカラーステインを施してアクセントを加えました。施術スペースでは撥水性と耐久性を重視したウレタン塗装を採用しました。
次回は、内装の考え方や仕上げについてご紹介します。さりげなく目に入ってくる空間を内装材でどのように演出するかをお伝えしたいと思います。