美容鍼灸プライベートサロン♯12|造作建具納品
2024.06.23

引き続き、美容鍼灸サロンのコーディネート実例をご紹介します。
前回デザインを検討していた造作建具ですが、今回は、納品された造作建具がどのように空間に溶け込んでいるのか、設置後のようすをお伝えします。
設置後の空間の変化
納品された建具を設置し、最終的な空間の印象が決まりました。オーナー様のこだわりが詰まった造造りは、次のような効果をもたらします。
1.空間の仕切りとしての機能性
今回の造作建具は、施術スペースとエントランススペースを仕切る役割を担っています。
完全な壁ではなく上部に開口部を設けたことで、閉塞感を軽減しながらもプライベートを保てる適切なデザインにしました。
2. デザイン性の高さ
木目とガラスのバランスが美しく、空間に自然な温かみをプラスしました。 ガラス面のデザインが、結果的に全体のナチュラル×ジャパニーズモダンのテーマにより調和している印象を受けます。
3. 機能美を追求した構造
引き戸と固定扉を組み合わせた設計は、限られたスペースを最大限に活用するために工夫したポイントです。
一枚を引き戸、中央と右側の二枚を固定扉としました。
当初は3枚引き違い戸にして、どこからでも開閉できる案も検討しましたが、その場合、扉の厚みが増し、限られたスペースを圧迫してしまいます。
そこで、コンパクトな空間をより有効に活用するため、引き戸を一枚のみにし、残りの二枚は固定扉として設計しました。これにより、動線を確保しつつ、デザインの美しさと機能性を両立させることができました。
オーナー様の感想と仕上がりの評価
設置後、オーナー様からも「空間全体の統一感が増し、サロンの雰囲気にぴったりです」と大変ご満足いただきました。
特に、建具の格子デザインについては和モダンの印象とサロンイメージを考慮して何度も検討を重ねていました。
「お客様にも安心感を与えられる」、「仕切りとして活用できそう」とのお言葉をいただきました。

提案時の造作建具イメージパース

納品した造作建具
職人技の魅力
オーダーメイドの造物製作は、手間とコストがかかるもの、製品では得られない以下のようなポイントがあります。
- 空間にぴったりフィット:サロンのサイズや用途に合わせたカスタマイズが可能です。
- 素材とデザインの自由度:テーマに合わせた材質や仕上げが選べます。
- 細部までのこだわり:丁寧な仕上げと長く使える耐久性。
職人さんとのコミュニケーション、思いやりのデザインや施工について細かく相談し、理想の形を実現できることも大きな魅力です。
次回のテーマ
次回は、塗装の仕上げについてご紹介します。木材を塗装で仕上げる理由やその種類についてお話ししていきます。